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環境技術評価研究所:トピックス
工業用水・工場排水中のポリクロロビフェニル(PCB)試験方法 JISK0093(2006年)



環境技術評価研究所作成

1.試料の採取と取り扱い
試料の採取 採取操作は、JISK0094による。
共栓ガラス瓶(ねじぶた瓶)に採取する。
試料は、満水に採取し、試験には全量を用いる。
0-10℃の暗所に保存する。凍結させない。
 
2.定量方法
GC(ECD)法 試料中のPCBをヘキサンで抽出、脱水、濃縮後、アルカリ分解し、再びヘキサンで抽出、脱水、濃縮する。この濃縮液についてシリカゲルカラムクロマトグラフ分離を行い、溶出液を再び濃縮し、検出器にECDを用いたGCに導入してガスクロマトグラムをとる。
GC/MS 試料にNaClと定量のための内標準物質を加え、PCBと内標準物質をヘキサンで抽出し、脱水、濃縮する。濃縮液についてシリカゲルカラムクロマトグラフ分離を行い、溶出液を再び濃縮し、ペリレン-d12を添加し、GC/MSに導入する。SIM法またはTIMで定量する。この方法は、塩素数1~10のPCBで、同一塩素数ごとのPCBの定量に適している。これらを合計して総PCB量を求める。



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